そんな彼女を見て私は一週間前に
見舞いの帰り道で考えたことを思い直した。
私がどうしていたかで、貢や彼女の運命が
変わっていたなんてことはないのだ。
貢は貢、私は私、別れの言葉を口にした時に
もうお互いの人生は全く別の物になっていた。
別れた貢の結婚が気になったのは、彼が私に
振られて、腹いせで彼女と結婚したのだと
思っていたからだ。
本当は自分が別れを切り出した時に
彼がもっと強く自分求めて来ると思っていた。
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