「おはよう。早いね、もう出掛けるの?」


「うん、ここからだと結構あるからね。

早めに行って会社の側で一服するよ。

今日はちょっと遅くなるから、私の

夕飯とかは気にしないで」


「仕事?」


「ううん。この困難をどう乗り切るか

友達に相談して作戦を立てなくちゃ。

みんな私のこの危機的な状況を知って

激励も兼ねて集まってくれるんだって」


そう言いながら麻衣はさっそうと出て行った。


その様子を見た私は呆然とし、姉妹なのに

こうも性格が違う事が、おかしく感じられ

くすりと笑った。