『拓!!笑い過ぎよ!!!!私、本気で考えてたんだから!!』
『本気で?さっき、考え込んでたのは、まさか、このこと?』
『う、うん』
私が答えると、拓はさっき以上に大笑いした。
こんなに、笑う人なんだ───。
それを知れて嬉しいような、バカにされたようで、恥ずかしいような。
『さ、さくら。違うよ、俺は芸能人じゃない』
尚、笑いながら。
同時に、考え込んでたのはそんなことだったのか、
と、安心をした様子もうかがえた。
『俺が言う、付き人っていうのは、その家に雇われて、俺と秀介みたいな身の人を世話してくれる人のこと』
『ん?』
よく、意味がわからない。
芸能人の付き人とかの、事務所じゃなく、家バージョン?