そんなの全く、想像出来ない。
一瞬だけ黙ってることさえ、困難に見えるくらい、うるさいのに。
眉を歪める私を見て、本当だからね、と念を推して話を続けた。
『海斗くんより、佑馬くん!!本当にうるさかったし。白純美のメアドめちゃくちゃ聞きたがるし、なんで来ないの?ってしつこいし…』
恵は、はあ、と深いため息をついた。
佑馬くん、わけ分からないからなあ。
メアドとか…教えて無かったっけ。
ま、私はあんまりメールするタイプじゃないし。
『本当にごめん~!!本当の理由は、言った通りです』
恵には全部言った。
西条家での生活の話も、拓のことも、拓の家族のことも。
深くは話していないけれど、恵にはだいたいを知っておいてもらいたくて。
大好きな、親友だから。