『幸運』 秀くんは、淡々と言葉を放つ。 『知ってるわ。だから私、幸せに成れ────』 『私のものに成って』 え? まさか、秀くんの口からそんな言葉が……!!!! ─────私のものに成って。 まるで、愛の告白じゃない。 その可愛い美形で言われると、ドキドキしちゃうわ。 わあああああ!!!! もう、どうしたらいいの? 顔が赤くなるのが分かる。 しばらく頭の中で考えてると、それを遮るように、秀くんが言葉を放った。