昔から、私がすることには何も文句を言わない。




怒ることもしなければ、褒めることもなかった。



それが日常茶飯事だったから、別に寂しくも何ともない。




慣れて、しまった。





『興味がないなんて…そんなこと…』




『私の両親は共働きなの。私が小さい時から二人共忙しくて、一緒にいることなんてあんまりなかったのよ』




だから平気。



親の愛を知らずとも、貴方の愛があるのなら。





『全然帰らなくても、何も言わないのよ。親も滅多に帰って来ないから』



そう言って、笑う。