『父上も母上も、この時間ならまだ会ってくれる』
その後に、私を瞳に映した。
『でも、白純美の御両親が心配するだろう?ただでさえ、何も連絡なしに、こんな時間まで引き留めてしまったんだからな』
拓の方がとても、不安そうに見えるわよ?
拓がしてくれたのと同じように、私も拓の頬に触れる。
同じように、安心してくれれば良いけれど。
『私の両親のことなら、心配は要らないわ』
『な、何でだ?』
『私の両親は、私になんか興味ないもの』
そう言って、ケラケラと笑う。
嘘じゃない。
本当に、興味がないもの。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…