『いい子…だとは思うけれど、なんだか私、嫌われてるみたいなの』
『嫌われてる?さくらが?』
『ええ…だって、目が怖いもの、私を見る目が』
本当に嫌われてる、と思う。
拓を、兄さまを取るな!!と叫ばれてるような、瞳。
仲良くなれるかしら?
『秀介のことは、気にするな。元からああいう性格なんだ。けど、根は優しいやつなんだぞ?頭も良いし』
拓は笑顔で、秀介くんの話をする。
心の底から、好きだ、と。
体から滲み出る想いは、大好きだと叫んでいる。
その想いに、少し嫉妬する。
少し、いや、とても。
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