『さなみさんの携帯に…

 妙なメールが届いていましてね』

「まさか…」

『はい。“死亡宣告”でした。

 内容は“鎌”と一文字だけ…』


またもや“死亡宣告”が届き、

人が死んだ。


美緒は信じられなかった。



「さなみ…」




美緒の頭の中に

さなみの笑顔や笑い声が浮かび、

まるで蝋燭(ろうそく)の火が

消されたかのようにふっと消えた。