それは、どうして?


聞けば門倉は
答えてくれるだろうか。


帰るはずのなかった故郷。

会うはずのなかった人。


門倉の歩む道と
自分の歩む道とが
重なることはもうないと
思っていた。

それでもまた
出会ってしまった。


あなたを初めて見つけた公園で。

あなたを好きになった公園で。