みのりと自分は
けっして恋人というわけでは
なかった。

友達でも恋人でもない。

それなのに
笑顔で今幸せだと言う
みのりにたいして勝手だが
寂しい気持ちがこみ上げた。


気が置けない相手で
大切に思っていた。

年齢に応じて
移り変わっていく
大切な物の中で
みのりは変わることなく
ずっと自分の中に
あり続ける。


変わらない
この景色のように。