次の朝
屋上で寝ている川本の寝込みを襲い縄で縛り上げ貯水タンクに吊した
「川本先生、早く教えてくださいよ。昨日の話の意味」
吊した川本の顔からいつもの余裕は消えていた
「……雨宮くん、とりあえず落ち着いてくれ。こんなことしてお前退学になるぞ!!」
言葉は届かなかった
煙草に火を付けてどうすれば川本が口を割るか考えた
「先生、退学になってもいいんですよ。どうせあと1ヶ月くらいで死ぬんですからみんな…」
「とにかく私はそんなこと何も知らないんだよ、早く縄を解いてくれ」
僕は川本に近付き胸のポケットから携帯を取り出した