あれから私は二度寝した


私ができる最大の現実逃避


もう一回寝れば実は夢だったり……



しなかった。



起きてみればお母さんがてんやわんやしてた



「…お母さんおはよ…」



「渚!?大変なのよ!月が地球にぶつかって、地球が壊れて、だめになっちゃうのよ」



私の肩を揺らしながら騒ぎ立てるお母さんは半泣きで、私はお母さんを無言で抱きしめた



「お母さん、大丈夫だから落ち着いて。お母さんけんじは?」



お母さんは少し冷静になった様子でソファーにぐったりもたれ掛かった



「けんじなら部屋でゲームしてるわよ。あの子はやたらと落ち着いてたわ。騒いでもしょうがないからって……」