扉の向こうは目が痛いほど眩しい光だった
コンビニに入った私は熱くなった顔を隠しながら足早にトイレへ入った。
鏡の向こうには顔を赤くした私がいる
何をニヤけてるんだろ…
本当に自分が情けない
賢二の好きなBossの缶コーヒーを握りしめながら私は賢二の所へ歩いた
あの角を曲がると賢二がいると思うと自然と心がはずむ
角を曲がると賢二の横には女の子が一人座っていた。
暗くて顔が見えなくても賢二の彼女だとすぐわかった
私は一瞬立ち止まったが、すぐに壁に隠れた。
もう帰ろ…。彼女がいるんだもん、私が邪魔しちゃわるい。
家に歩きながら賢二にメールした。
たまに後ろを振り向きながら、何かを期待した
握りしめた缶コーヒーが冷たい風に負けそうな私を支えてくれた
薄い雲に掻き消された星が、なんだか愛しく思えて目が離れない
いつの間にか浮き出た涙
上を向いて歩いた