言えた。

ちゃんと言えた。


「分かってたよ。本当は最初から……ありがとう。玲……」


良かった。


「でも玲どうすんの?」


「へ?」


「奏汰……あいつ玲が俺のこと好きだと思ってんだろ?」


あ……

そうなのかな?


どうしよう……


でも取り合えず、


「奏汰を探して、会って見る。」


あたしの気持ちちゃんと伝えよう。


「頑張れよ!!!何じゃら姫華とか言うやつに宣戦布告でもしてやれ!!!」


「うん!!頑張る!!!」


まずは奏汰探さなくちゃ。


どこにいるのだろう……


この際片っ端から探し回ろう。


まずは屋上かな。


「居ないなぁ……」


教室かな…


優真にメールしてみよう。


『奏汰?居ないけど。まだ見つからないのか?』