私は口を開いたまま、数分は朋希を見つめた状態から動かなかった。 と言うより、動けなかった。 「稚亜、直ぐにって訳じゃないんだ。 稚亜も卒業してから。 俺は後数週間で卒業するし、 稚亜が卒業するまで待つから。」 朋希・・・ 私ね、 その気持ちが嬉しい。