「日和ちゃん、今朝も寝ぼけちゃったみたいでごめんね」


「…」


日和ちゃん?ネボケチャッタミタイデゴメンネ?

数分前の横暴さはどこにもない。見事過ぎる素敵スマイル。その人畜無害の笑みが違和感たっぷり過ぎて怖い。



「いいのよー、いっその事日和の部屋に泊まったらいいのにぃ」



口を結んだあたしの変わりに声を出したのはママさん、明らかにこの違和感たっぷり天咲秋人スマイルにノックダウンされている。



「気をつけてはいるんですが、申し訳ないです、日和ごめんね」




心底申し訳なさそうに首を傾げるその姿に、普通の人だったら胸を打たれて当たり前だ。




…だけど、





「それ、昨日も聞きましたっ!!」




いい加減にしろっ!!