戻ってみると、おじさんは私が座るようにいったとおり、胡座をかいて座っていた。 ちゃぶ台に手をつきスプーンをクルクルと回している。 ふと、いつか依助おじさんに勉強を教えてもらったときのことが頭にうかぶ。 そういえば、あの時もクルクルとペンを回しながら理解力のない私に根気よく教えてくれたっけ。 態度はそんなに優しいとは言えないけど、 不器用で照れ屋で、本当は優しい。 そんな依助おじさんがやっぱり好きだとおもった。