しばらく
翔の頭を撫でていると





すうすうと
寝息が聞こえてきた











ほんとに寝ちゃった…




寝たのか確認するため
顔を覗き込んだ……








自分から覗き込んでおいて
ドキッとする



少し長いまつげ


すっと高い鼻


薄めの唇






いつもは

学校でキャーキャー
騒がれている
私の王子様



いまは私の膝の上で
大人しく寝ている




なんだ,この優越感…



この可愛い寝顔が見れるのは,私だけの特権




そう思うと口元が緩む



.