保健室のドアを閉めると…









川上くんが立ってた




「遅いから…来てみたけど…」


苦しそうな表情


「やっぱ優忘れるなんて無理だろ?」



「…」


「…んなの分かってたよ…」


「…え」



「どんな手を使っても、なおの気持ちは動かない。一時期俺を好きになったのも、きっと一瞬の気の迷いだろ」


「…っ」



図星だったから…
声が出ないよ…





「…戻るんだろ」


「…ごめん、川上くん…」



「許すけど許さねーから」


そう言ってあたしに背を向け去っていった







川上くん…ごめんなさい