『あの・・・校長室って遠いですね。』
「そうですか?
まだまだ、昇降口から近いほうですよ。」
そういって、
黒い綺麗な髪をキラキラさせて、
歩く龍遜寺先生。
ほんとに、
校長室までの道のりながくね?
大きくて長い(地面につくくらい。)シャンデリアを
囲むようになっている、
螺旋階段を上って、
先が1円玉くらいの大きさに
見える長い廊下を歩いて、
やっと、止まったと思ったら、
今度はお城によくありそうな、
左右に階段がある広間まで歩いて、
そこからまた、
階段を上って今にいたる。
ココは迷路ですか?
もしくは迷宮?
「疲れましたか?」
『あっいえ・・・。』
「と、いってる割にはつらそうですけど。。。
・・・・キャリーバック貸してください。」
『大丈夫です。』
「いえ、レディにつらい思いを
させてはいけませんから。
レディはうやまうべきです。」
そういって、
さわやかな笑顔を浮かべて、
キャリーバックをもってくれる。
なんて紳士な先生なんだろうww
「もうそろそろ、つきますよ。」
『はい。』
「安心してください。
僕も一緒に、校長と話をしますから。」
龍遜寺先生はそういうと、
大きくて古い扉の前で止まった。
三回ノックをして、
ガチャッと扉を開く。