+++多分・・・昇降口付近+++


多分って・・・。

だって、普通、
昇降口に赤いカーペットが敷いてあって、
シャンデリアが輝いてるところってないでしょ。



「あぁ。
遅かったですね。綾部さん。」


『あっ・・・迷ってしまって。
遅れてすいません。』



綺麗な黒髪短髪の、かっこいいお兄さんが、
話し掛けてきた。



「まぁ、ココにくるの初めてでしょ?
なら、気にすることないですよ。

そのうち慣れるから。」


『あっはい。
初めてです。
あの・・・・。』


「僕の名前?
ココの数学教師をしています。
龍遜寺【りゅうそんじ】と申します。」


うやうやしい態度で、
私の前にひざまずいて、
私の手を取って、
手の甲に口付けをした。


ぐあぁああぁあぁぁあぁぁ////////


『なななななななッなんで、
キキキキキスッ!!!!???』


「おっと、これは失礼。
滝塚財閥のご令嬢の方ですので、
これくらいのあいさつはご存知かと・・・。」


キスが挨拶って・・・・

金持ちはわからん。


滝塚財閥って・・・
お父さんが働いてる、会社の名前・・・。

てか、今。
御子息っていったッッ??


「まぁ、とりあえず行きましょう。」


『どこへですか!?』


「校長室です。」


龍遜寺先生の後ろを、
追って歩く。