ってわけで、
転校初日。。。


大きな黒いキャリーバックを持って
新しい制服に身を包んだ私。

片手には、大きな学園の地図。


目の前に広がるのは、
ヨーロッパの16世紀ごろを思い浮かばせる、
大きな門と
とてつもなく高い壁・・・・。


どうやって入れと?


まぁ、幸い門のところにインターホンが・・・



♪ピンポ―――――ン♪


かちゃッっと音とともに、
インターホンから声が聞こえた。


「はい。
こちら、私立アルトリートですが。

どちら様でしょうか?
学園にどのようなご用件ですか?」




若い男の人の声だ。



『あのッ。
今日転校することになった、
綾部 紗月といいます。』


「ちょっとまってくださいね。
綾部・・・綾部・・・・。
あったあった、
それじゃあ、インターホンの隣に黒いパネルがあるでしょ?

そこに、手をおいてください。」


『はい。』



私は言われるがままに手をおく。


すると、
網目模様の光が
私の手光らせる。


♪綾部 紗月様。

認識シマシタ。♪


っと、機械の音声が言う。



「それじゃあ、
門が開くから、門から離れてください。

開いたら、昇降口まできてください。」



男の人はそういうと、
プチッと音とともに、切った。



『まぁ、とりあえず昇降口に行こう。』