『おはよう。』


「俺様に向かって、
おはようだと?

おはようございますだろうがッ!」



朝から、
こんなでかい声で、
喉痛くならないんだろうか・・・。



『だいたい、
あんたにあいさつしてないし・・・。

おはよう宮川くん。』


「おはよう、綾部さん。」



昨日の夜とは、
打って変わって、
とっても紳士的な笑顔。

実は、
二重人格か・・・。



「んだとッ!!
Kingのリーダーの俺様に向かって、
奴隷ごときがぁッ!!!!」


『奴隷奴隷って、
昨日からうるさいのよッ!

私は、あんた達の奴隷になるなんて、
一言もいってません!!

人権の侵害ですッ!!!』


「あぁッ!?
だから、なんだ!!
地球は、俺様中心にまわってんだよ!!」


『あんた、中心に回ってるわけないでしょッ!
そんなことも、
知らないの?

あんた、小学生以下よ!』


「いわせておけばッ・・・・!!!!
てめぇはッ
昔からなぁッ!!!!!」


「はいはい。
そこまでッ。

ふたりとも、喧嘩はやめよう?

皆が怖がってるからね?」



私は周りを見渡す。

たくさんの野次馬が生息していた。



「ケッ・・・。」


『ふんッ!』


「あぁ~もぅ。
あって、2日でコレじゃあ、
駄目でしょ。」


「あって、2日だ?

俺様は、コイツに、ムグぅッ!!!」



龍遜寺弟が、
そういいかけると、
宮川くんが口をおさえた。



「大和。
それは、禁句だっていったでしょ?」



宮川くんのオーラが、
黒くなる。


なんか、
よくわかんないけど、
怖いんですけど・・・・・。