少し、灯世の身体が震えた。



「…寒いか?」



季節が冬に向かっているこの頃だ。



「少し。」



困ったように灯世は笑った。



…風邪を引かせるわけにはいかないな。



芦多はさっき脱がせた着物を着せなおした。



「あっ、止めないで!」



芦多は驚いて動きを止めた。



「いいんです、続けて…?」



灯世…。



「なんて可愛いんだお前は。」



自分の大胆発言に顔を赤らめている灯世の肩に頭を乗せる。



灯世は優しく芦多の頭を抱いた。



「いくぞ。」



その言葉に、灯世は身体を強張らせた。



まだこの行為に身体が固まるらしい。



今度は芦多が灯世の頭を胸に抱き、撫でてやる。



灯世はゆっくりと息を吐いた。



それがまた色っぽい。



芦多は灯世の脚に手をかけた。



またもや灯世の身体が緊張する。



「すいません…。」



申し訳なさそうに謝る灯世を、芦多は優しく宥めた。