「お、おい、揺れ長くなってないか?」



しばらくして、千歳が不安そうに芦多を呼んだ。



芦多は頷く。



揺れの大きさもだいぶ変わった。



「なんかヤバい?」



耶粗がげっと肩をすくめた。



「……俺、逃げる準備してこよ。」



爪鷹が立ち上がると、千歳と耶粗も急いで後を追った。




残された芦多は満足そうに頷いて広くなった部屋を見回した。