悠哉Side




もう離さないって
決めたはずなのに

もう離れそうな二人。






"あたしの為なんかに夢すてないで"





それゆうなら


実優が離れないなら
夢なんかいくらでも
捨てられる。

実優以上に
大切な物なんか
この世にない。





「東京行くから。」




「来てもいいよ?別れるもんっ」



強がって
笑う実優…。



「俺は…実優以上に大切な物なんかねぇよ」



抱きしめる力が
勝手に強くなる。




「あたしは美容師になった悠哉が好きだな〜♪楽しそうにあたしの髪ちょすの。その時のゆぅの顔が
すき」




「だから…ね?夢叶えて♪」


実優が俺の腕から
離れた。


まぢで俺達
おわんの?



もう実優とは
いれねーのか??



「…もう少しで卒業なのにねっまだ進路迷ってるの悠哉だけだよ?」

無理して笑った顔に
胸が締め付けられた。



「あたしは東京で頑張るよ?」


実優の目に
もう迷いはなかった。


…………これしか
ねぇのか…。




「わかった。別れよう。」




俯いてた実優が
こっちを向かずに
小さく頷いた。


震えてる肩…



「…最後にキスしてい?」



振り向いた瞳からは
涙が何度も何度も
流れる。


「…実優からして…?」



これで最後…