ずっと先を歩く悠哉…

怒ってる…よね?




「悠哉ぁっ…待って」



それでも止まって
くれない



視界が歪んでゆく…




悠哉の背中さえ
見えなくなった。


近くの噴水に
座った。外はもう暗い…



「嫌われちゃったかな…」




その時…



「なんで泣いてんの〜?俺が慰めてあげようか?★」




三人もいる…




「グズッ…いぃ…ッ」



「かわいそう〜にっ誰に泣かされたんだよっほらっ雨やばいじゃん!!風邪ひいちゃうよ」




いいから帰れよっ…


「いいですっ…帰って」




「いいじゃんっほら!!」


やだっ…
悠哉ぁっ!!





「触ってんじゃねぇよ!!」


一人の男が
地面に倒れこんだ


「っ…いってぇなにすんだガキがっ」



「うるせぇよ…」



三人相手に
けんかし始めたっ



すぐに三人とも
逃げた…

悠哉はケガ一つもない…




「ゆぅ…」



「ごめん一人にして…」



びしょ濡れだけど
強く抱きしめてくれた