悠哉Side









｢は？｣







『だーかーら実優ちゃんが海原と一緒に海原のマンション入って行ったんだよ』





雨のせいで仕事は
急遽休みになった。


電話は直樹から
だった。





『海原の学ラン着てたぜ？』




…。わけわかんね〜



｢お前見間違いとかじゃなくて？｣




『ななめ向かいだぜ？ちょうど家出るとき見た。』




さっき仕事見に来て…
二人で帰ったと



直樹の電話を
切って


ダイヤルを押した。






｢お前今どこいんの？｣




『へっ？悠哉っ!?え…とっ奈菜家っだよっ？♪』






実優が嘘ついた。





｢そうかっ…風邪ひくなよ？｣




『えっあ…うん。ありがと…』





｢じゃ｣




『ゆっ…』


ﾌﾟｰｯﾌﾟｰｯﾌﾟｰｯ…




一方的に電話を
切った。




わけわかんね

なんで嘘ついた？
てかなんで海家いんだよ




ｶﾞﾝッ







携帯が壁に空洞を
作った。





くっそ…




いみわかんねぇし…