リビングで鼻にティッシュ詰めて上を向いていると、沙綺が帰ってきた。


「あはははは!今の騒ぎからするとやられたんだろ!?」

沙綺は透の様子を見て全てを察して爆笑した。

透はお前のせいだと言わんばかりの視線で沙綺を見つめた。


「あはははは!あ〜腹イテェ。ヤッパあんたに行かせて良かったぜ!面白い。」


「…お前、こうなること知ってたな?」

透は拳を震わせながら沙綺に迫った。


「え?あ、いやぁ、全く存じません!ご愁傷様です。」

そう言いながら沙綺は自分の部屋に逃げて行った。


透はため息をつくと、トボトボと自分の部屋へと歩きだした。