透はベッドの横に座ると2人に呼びかけた。


「おい、起きろ。白蓮様の所に行くぞ。彩音、忍!」

さすがに横で起こされると、2人は眠そうに目を開けた。


「ん…?」

忍は上半身を起こすと、頭をふらふらさせながら眠そうな目を透に向けた。


「おはよう忍、朝だぞ。」

透はさわやかに笑った。



その瞬間




忍の拳が透の顔にめり込んだ

鼻血を出しながら後ろに吹っ飛ぶ透に忍が叫んだ!


「この変態何勝手に入って来てるのよ寝顔見るなんて最低」

忍は息を切らせながら涙目でそう言った。

横で寝ぐせ頭の彩音が目をこすりながら起きあがった。


「眠いょぅ、しーちゃんおはぁ。」

透は鼻を押さえながら弁解した。


「いや、あのだな、違うんだ!話を聞け!落ち着け!」

「いいから早く出てけー」


「わわわかった!物を投げるな!いて!」

透はバタバタ逃げ出した。


(妖よりキレた忍の方が怖いんじゃないか)

透は鼻にティッシュを詰めるためにリビングに向かった。