チュンチュン…チュンチュン…


カーテンから朝日が射し込み、小鳥のさえずりが外から聞こえる。

(ん…?朝か…。)

昨日はいろいろとバタバタしていたせいか、透は久しぶりに爆睡した。

大きくあくびをすると、上半身だけ起こした。


むにゅ…


(むにゅ?なんだ?)

透は右手に感じる柔らかい感覚を何度か確かめると、布団をはいだ。

……………

そこにはTシャツに下着だけの女の子が寝ていた!

(嘘だろ!?こんなありがちなパターン現実的にあるのか?)

漫画で良くありそうだが、まさか自分が体験するとは思ってもいなかった透は、右手を女の子の胸に触ったまま硬直した。

(彩音か?忍か?何でここにいるんだ?)


透が固まっていると、女の子が目を覚ました。

「んん…?手?…やぁんエッチィ。おはようお兄ちゃん。」

「彩音か?な、何でここで寝てるんだ?」

透は慌てて手を引くと、彩音に質問した。

「はりゃぁ?ここどこ?しらなぁい。」

彩音は寝ぼけているみたいだ、夜にトイレに行った後に間違って入ってきたらしい。

(マズい、早く部屋に帰さないと何言われるか分からん!)

透は慌てて彩音を連れ出して部屋まで送っていった。