顔は小さくて美少女だ。
目がぱっちりしていて澄んでいる。
年は高校生くらいか?
服はチェックのスカートの夏制服。
そんなことより誰だ?

そんなことを考えていると、彩音は止まったままジッと見つめてくる透に顔を赤らめて目をそらした。


「そんなに見たら恥ずかしいよぅ。ダメ!」


彩音は透の顔を横に向けた。


「???わかったからどいてくれないか?」

透は顔を横に押さえられながら言った。
彩音にマウントポジションをとられて腕一本動かすことができない。


「にひひ〜、いいよ!」

そう言って彩音は透の上から降りて笑った。

彩音はとても楽しそうだ。

ようやく体が動かせるようになった透は、上半身だけ起こした。

頭は全く理解できていなかった。