「それで!!何だったのよ!あの女!」



命が言った言葉は真実だと解った透と月読は、状況の掴めていない沙綺達を説得して、マンションへ戻って来ていた。


忍の剣幕にビビった沙綺と彩音は、リビングの隅でコソッと様子を伺っていた。


当然絡まれてるターゲットは透…。
月読はこういう時だけしっかりと猫に戻って、我関せずと言わんばかりにアクビをしていた。


「何だって言われてもなぁ…ただの知り合いだよ。」


透は頬をヒクヒクさせて笑顔を作っていた。


「どんな知り合いならキスされるのかしら!?大体あんなに見せつけるような格好して!!」


「見せつけるって何をだ?確かに変わった着物だが。」