「うぉう!しーちゃんが怒ったぁ。気にしてたの?」


「う…うるさいわね!それより気になるから行ってみましょう!」


忍はそう言ってスタスタと歩き出した。
沙綺の後ろに隠れていた彩音は、沙綺と顔を見合わせて忍の後を追った。


そしてなにやら月読が、透の頭を掴んで叫んでいるのが見えた。

彩音と沙綺は忍に追いつくと、何故か殺気立ってる忍に声をかけた。


「なんかイライラしてね?」

「してないわよ。」


沙綺はお手上げなポーズをして、透の方を見た。
その時、命が透に口づけをしたのが見えた。


「あん?」
「おぉ!」
「なっ!」


三人は同時に声を上げた後、忍がリードして現場に着いた。