「あ〜…沙綺。あのな、コイツは…。」


「月読ちゃん巫女さんなんだ!祇園祭とかで何かするのかなぁ?」


「あの、聞いてるか?だからこいつは……はぁ。」


透はため息を吐くと沙綺を放置することに決めた。

そして荷物を下ろすと忍の立つキッチンの方に行った。


忍と彩音は透に向かって「放っとこう。」と笑って言った。



「それもそうだな、まぁ沙綺はいいとして晩飯どうする?疲れてるなら出前取るか?材料も無いだろ?」


透は相づちを打った後に晩ご飯の話を忍に聞いた。


「そうねぇ買い物行く体力無いわ。出前にしましょうか。…とりあえずお風呂入りたいから。」


忍は髪の毛をいじりながら最後にそう付け足した。