ギィィイン


よろよろとふらつく鎌鼬は、とどめを刺しに詰め寄った透に剣を合わせた！


「猫又のコピー野郎が、簡単にくたばると思うなよ」



　　ギンギギン


鎌鼬は透の剣圧に屈することなく弾き返した！


「ケッ！今日は引いてやるが必ず素っ裸になるまで切り刻んでやるからよ！震えて待ってなお嬢ちゃん!!ヒャハハハハ」

鎌鼬はそう叫んで手負いとは思えない速度で去って行った。


透は刀を納めると、月読の変化を解いた。


「お姉ちゃーん!!」


彩音が左手を押さえた月読に駆け寄って行った。


「傷見せて！深い！？」

心配そうにしている彩音に月読は冷静に答えた。

「いや、動かせるから大丈夫だ。血の割には大したことはない。」