「見えたか小僧」


反対側に飛んだ月読が透に聞いた。


「一瞬な何しやがったんだ!あの動きは何なんだ!?」


透は月読と同じく刀を構えた体勢で返事を返した!


「奴は真空の斬撃を飛ばしてくる!何とかして足を止めるんだ!」


「くっ!簡単に言ってくれるじゃねぇか!」

そう言うと透は焔狐を五体呼び出した。


「いけ鎌鼬の行動範囲を制限しろ」


ジグザグに走りながら鎌鼬に向かう焔狐の後を、月読と透も続いて走り出した!



「ちっ!ウゼェな」


鎌鼬と呼ばれた妖は、包囲的に攻めてくる透達に舌打ちをすると、木の上に飛び上がった!


「無駄な抵抗してんじゃねぇよ!素っ裸にしてから切り刻んでやるよ姉ちゃん達!ヒャハハ!」