タタタタタタタタタ!


月読の後ろにたどり着いた透は、月読の肩に手を置いて化け狸のコピー能力を使った!


「借りるぜ月読!」


そう言うと同時に透は月読に変化した。


「んな!…ちっ!チョロチョロ動きやがって!」

月読に変化した透が見た物は、そこらじゅうに動き回る影だった!

数は一つだが、目で追うのが精一杯なくらいの素早さだった!


「小僧よく見ておれ!奴は攻撃の瞬間だけ速度が落ちる!そこがチャンスだ!」



ザザッザザザッザッ

「来るぞ」


  シャシャシャッ


透と月読は左右に分かれて攻撃を避けた!

その時見たのは、ダボダボのパンツにバスケットシューズ。黒のパーカーシャツのフードを頭からかぶった細身の男だった!

攻撃の瞬間その男は手に持った日本刀を素早く振り回したように見えた!