「それは良い考えだ。ワシも疲れ果ててた所だからな!」


月読はスタスタと先に木陰に向かって行った。


「お前は最後にチョコッと…」

「お兄ちゃん!!」

「荷物…ん?…ああ、わかった。」


透は思わず文句を言いそうになっていたが、彩音に咎められて口を閉じた。

そして、皆で月読の元に行こうとしたその時!


「こっちに来るな」


月読が透達に背を向けたまま叫んだ!


シャッシャッシャッ


ギンッギギンッ


とっさに刀を抜いた月読に鋭い風切り音が襲いかかった!


「どうした月読」

透が叫んで聞いたが、月読は刀を構えたまま答えなかった。