「へ？何の事って、今日で終わりならお前帰るんじゃないのか？え？！違うのか彩音。」


透は召喚の仕組みがよく分からずに、喚び出した彩音に聞いた。

彩音はメザシを口から半分出してモグモグしながら頭を横に振った。

再び視線を戻した時、忍が答えた。


「最初に言ったでしょ？月姉とは契約してないって。
召喚獣じゃないから帰るも帰らないも月姉の気分次第よ。」


「うむうむ、そういう事だ。」

忍の説明に異論はないと言わんばかりに頷いた月読は続けた。


「そんなに寂しがらぬともしばらく帰るつもりはないわ。小僧も寂しがり屋だのぅ？にゃっはっは！」


声高らかに笑う月読と対象にゲッソリした透を見て、忍はクスリと笑った。

彩音はメザシに必死であまり聞いてなかったが、二人が笑っているのを見てにっこり微笑んだ。