「小僧、修行は今日で終わりだ。もう十分な成果はあったからな!」


透は予想外な月読の発言に目を見開いた。


「そ、そうなのか?あまり自覚はないが…。」


「もうワシと組み手をしても引けを取らんではないか。技の発動時間や効果時間も向上したし、一応は合格点をやろう!」


月読は自分の教え方が良かったと言わんばかりに胸を張った。

透は毎日一杯一杯で逃げ回ってた記憶しかない上、思い出すだけでアチコチ痛くなるので思い出すのを止めた。


「分かった、ありがとう月読。じゃあ次に召喚された時に会えるのを楽しみにしてるよ。」


透は辛かった修行が終わると聞いて、胸をなで下ろした。

透がホッとした顔をしているのを見た月読は、不思議そうな顔で言った。

「???何のことだ?」