「いやぁ〜…体中痛いなぁ〜!にゃっはっは!」

ジーーーーーー。

「…おまえ何か隠してるだろ…?」

ものすごい冷めた瞳の透に見つめられた月読は、斜め上を見上げて視線を外すと、いい天気だなぁ!っとごまかした。


「そんな事より小僧!もう朝食ではないか?!メシだメシ!」

そう叫んで月読は、逃げるように小屋へと入っていった。


「まぁ、いっか…。」

透はあまり気にしない事にして洗面所へ向かった。


(今日で約10日…これ以上食材を彩音達に買い出しに行かせるのも迷惑かけすぎる、ここらで切り上げて一度戻るか?)

成果の程はよく分からないが、自分の修行に文句も言わずに付き合ってくれる上、身の回りの事までしてくれる双子に、透は申し訳なく感じていた。

洗顔を終えて小屋に帰ると、すでに朝食が並べられていた。