「御館様に心配はかけたくありません。ガキの時からお世話になってるご恩に報いていませんから。…だから、俺は決して使い道を誤らないと誓います。」


沙綺は白蓮の瞳を見つめ返してはっきりと言った。


「そんなことは気にせんでええのに…。私はお前が自分の身体にだけ気をつけてくれるだけで十分じゃ。」


白蓮は左右に軽く首を振りながら言った。

沙綺はその言葉に対して満面の笑顔を白蓮に向けた。


「わかってます!無理はしませんよ。まだこの術は修得した訳じゃないですし、もうしばらくのご指導お願いします!」



それから数日の間、沙綺は白蓮に集中特訓を受けることとなった。




偶然にも沙綺と透はお互いの知らない所で、修行をする事となったのである。