その様子を見ていた忍と彩音は、お互いに感想を言い合っていた。


「ねぇしーちゃん、どっちがお兄ちゃんだろう？お姉ちゃんが二人居るから分かんないや。」


「そんなの見たら分かるじゃない。強い方が月姉よ。」

忍は腕を組んで、逃げ回る透と楽しそうに追いかける月読の様子を見た。


「それにしてもお兄ちゃん頑張って契約したねぇ！後でよしよししてあげなきゃ！」

彩音はにっこり笑って忍を見た。


「そうね、契約は呼んでみないと内容が分からないからね。初めてにしては素質あるかもね？」


「お姉ちゃんも楽しそうだし、お兄ちゃんも喜んでくれて良かったよ。」


「あはは！アレが喜んで見えるなら、彩音は大したものだわ。」


忍は思わす彩音の言葉に笑って言った。





それから数日の間、透は後日、月読の悪夢を見るほどシゴかれることとなるのであった…。