「単に戦いたいってワケじゃなさそうね?
…そうね、普段はあまり喚ばないけど丁度良いのが居るわ。」


忍は透の目を見つめて答えた。


「本当か!?それは良かった。じゃあ頼めるんだな?」

透は目を輝かせながら2人を見た。


「うん!彩音は手伝うよ!しーちゃんも手伝うよね?」

「別に構わないけど?」

「そうか、出来れば早いうちがいいんだが。」


「じゃあ、明日にしましょ?鞍馬山に私達の鍛錬場があるから。」


「そんなとこで大丈夫なのか?一般人が来たら…。」

「大丈夫だよ?白蓮様と御影さんが一般人が入らないようにって視覚結界かけてあるから。」


言い終わらないうちにそう答えた彩音に、不思議な顔をして透が質問した。

「それって何だ彩音?」

「視覚結界?え〜とねぇ、谷に見えたり崖に見えたり、行き止まりに見えたりするの!
でも向こう側には地面あるんだよ?すごいの!」