「明日俺はバイクで、御影さんの様子を見に行って来ようと思うんだ。」


「あ!彩音も行く!」


続けて沙綺がそう言うと、彩音が手を挙げながら賛同した。


「お?そうか、じゃあ彩音もバイクで行こう。
できれば皆で行ってあげたいけど、タクシーで行くには遠すぎるからな、金かかるし。
取りあえず、俺と彩音の2人で行くとするわ。」


「そう…分かった。じゃあ私は御館様の様子を見て、食料品の買い出しに行ってくるわ。
付き合ってくれる?」


忍はそう言って透を見つめた。


「ああ、俺で良ければ付き合うよ。」

透は忍に対して頷き返した。


「よし、決まりだな!それじゃぁ俺は酒飲んでまた寝るとするかぁ。ごちそうさま忍!」

そう言って沙綺は立ち上がると背伸びをした。


「彩音もお風呂入ろっかなぁ?しーちゃん一緒に入ろう?」


「うん、片付けしてからね?」

「ああ、風呂行ってきていいぞ?片付けは俺がやっとく。」

透が残ったおかずを制覇しながら言った。


「どうしたのよ急に?」

「いつもうまい飯作ってくれてるからな、そのくらいはお礼させてくれ。」

そう言って明るく微笑んだ顔を見て、忍は少しドキッとした。