「グァ、ゴフッ…ナメタマネヲシタナ、コゾウ。」

ダメージを受けて吐血しながら鵺が言った。


「くっ!御館様下がってください!」

御影は白蓮に向かって叫ぶと、新たな呪符を鵺に放った!


「傷を負ったその体ここで滅べ爆砕符」

「オソイワ」



ゴバァァァァアアアン



呪符の間を真っ直ぐに突っ込んだ鵺は、渾身の一撃で御影の体を殴り飛ばした!


まるでダンプカーに跳ね飛ばされたように吹き飛んだ御影は、屋敷の壁を突き破ってバウンドした!


ぐったりと動かなくなった御影を見つめ、鵺はその場に落ちた御影のメガネを踏みつぶして言った。


「アトハオマエト、ザコダケダ…オワリダビャクレン!」


「ふふふ、終わりじゃと?バカを申すな鵺よ。」

白蓮は毅然とした態度で言った。


「ナンダト?」


「まだあの子達が残っておる。
オトリを使ってまで引き離したのは、お主も怖れておるからと違うかぇ?」

白蓮は目を細めて言った。