それを聞いた沙綺はしばらく考えた後、何かを思い出したように手を叩いた。


「それなら何とかなるかもしれねぇ!さっき屋敷に結界貼ったときに、車庫に車があるの見つけたんだよ。」


「あんたそれ犯罪よ?」


「大丈夫だって。今日一日借りて、明日御影さんに頼んで車2台で返しにくりゃいいんだよ!」


はぁ…とため息をついて忍は言った。


「あんまり乗り気じゃないけど、他に方法ないし…村の人も避難してるみたいだから一日借りますか。」


「よっしゃ!んじゃ、話がまとまったから村に帰るぜ?」


沙綺の提案に全員が頷くのを確認して、沙綺は先導して歩きだした。


そして少し歩いた後、沙綺は言った。


「ところでよ〜?村ってどこだ?」



ゲシッ

忍の無言の蹴りが沙綺のケツにヒットした。