メグミがゆっくりと囁くように口を開いた
「・・昔・・押し入れに入ってて・・暗くて・・」
いつもと違う力ない様子のメグミに耳を傾けた
「・・恐くて・・」
静かな部屋に響くメグミの声は苦しげで
「・・ずっとそこから抜け出せないと思ってた・・」
「押し入れに・・・閉じ込められたってコト?」
そういう躾もあるケド
「自分で入った」
「?」
「それで・・宝を・・見てた」
メグミはあまり説明するつもりはないみたいで
あったコトだけを淡々と私に語ってるらしい
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